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2010. 08. 10  
こんばんは、りんごです。

(・0・。) ほほーさんが、すでに触れてくださいましたが
(ありがとうございます!!)、
8月7日、8日の二日間、石徹白聞き書きの会を
公民館主催で開催しました。

自分自身、とってもためになる、貴重な2日間でしたので
どこまでお伝えできるか分からないのですが、
ブログで書かせていただきたいと思います。

今回は、石徹白で暮らしてきたおじいさん・おばあさんから
お話を聞くことで、石徹白の暮らし、暮らしの知恵や技を
学ぼう、という趣旨で行いました。

講師には、樹木環境ネットワークの澁澤寿一さんをお招きしました。
二日間、お付き合いいただき、ありがとうございました。

<1日目:8月8日>
10:00 メンバー集合、自己紹介
10:10 聞き書きについて
11:00 お話を聞いてみよう
     石徹白小枝子さん
     上杉茂夫さん
12:00 お昼ごはん
13:00 聞き書き体験
15:30 聞き書き体験の感想を共有
16:00 1日目終了

<2日目:8月9日>
9:00頃 文字起こし作業・編集作業
12:00 お昼ごはん
13:00 文字起こし・編集作業続き
14:40 作品発表
15:30 作品講評・感想を共有
16:00 終了

上記のような内容で2日間実施しました。
石徹白内外から、20代から50代の14名の方が参加してくださいました。


まず、澁澤さんのお話ですが、聞き書きとは何ぞや、という
細かいお話はさておき、とても印象的だったのは、
どうして聞き書きをすべきか、というお話でした。

その中でも、心に残ったのは、1960年以前とそれ以降の
日本の社会が大きく変わった、というお話でした。

戦後の高度経済成長期、1960年を境に、薪が石油に、
農家では馬から機械に変わり、また、仕事も
地域の中から出て外で工場や会社に出て働くように
なりました。

それによって、人々の生活も変わり、地域のコミュニティも変わり、
人の心も変わっていったといいます。

なので、聞き書きでは、それ以前の暮らしを連綿と続けてきた方から
なるべく細かく、具体的にお話を聞くこと、そしてこうした事実に
加えて、暮らしの中で彼らが抱いてきた感情、うれしい、苦しい、
楽しい、辛い、という温かい部分を聞きだしていくことが
大切だということを学びました。

郷土史や民俗学の調査の中で、立ち現われてこない部分、
だけれど、本当はそうした人の感情が、地域・社会を形成してきて
それを残していけるのは、聞き書きだというのです。

確かにそうかもしれません。

石徹白の集落はとても美しいといつも感じます。
それは、自然が美しいだけじゃなくて、いつの時代に積まれたか分からないような
古い石積みが今でも整然としていたり、庭木やお花がきれいに手入れされていたり、
または、田畑も美しく手入れされています。
冬でも、きれいに玄関口の雪が掃きだされていて
ああ、ものすごく手入れが行き届いているなぁって感じます。

これは、何かルールがあってみなさんが実践しているのではなくて、
人の心の中から自然にわき出る感情によって積み重ねられてきたことに
思うのです。

先祖代々続いてきた家や土地を荒らしてはいけないということは、
今の石徹白の人は、心にかけて、維持されていると思いますが、
核家族で暮らすようになった今では、先人の抱いた心の部分というのは
なかなか、身を持って実感できないと思います。

でも、聞き書きでおじいさん・おばあさんにお話を伺うと、
当たり前のように、むかーしの話から出てくるし、それを受けて
彼らが感じていること、やってきたことを聞くことができます。
直接、こうしたお話を聞くと、身が引き締まる思いがしました。

このような、”会話”によって、断絶していた世代と世代が
つながっていくことも、聞き書きの大きな意味なんじゃないかと
感じながら、澁澤さんのお話を聞いていました。


澁澤さんのお話には、それ以外にも示唆に富んだ話が多く
ここではうまく語りきれませんが、、、まずは実際に
お話を聞いてみようということで、石徹白小枝子さんと
上杉茂夫さん、お二人をお呼びしました。


1時間ちょっとという短い時間でしたが、お二人から
様々なお話を伺うことができました。
聞く練習、ということもあって、一人一回は質問しました。

小枝子さんも、茂夫さんも、上在所に住んでいらっしゃるので、
神社の行事のことや、暮らしのこと、お嫁入り(お婿入り)のときの
お話など、個人的なお話も色々と聞くことができました。

話を聞き進めていくと、どんどん話し手のお二人の顔色が
明るくなってきて、饒舌になり、話は深まります。
聞いているこちらもわくわくしてきて、またお話を伺いたくなります。
そんな繰り返し。

心がつながっていく瞬間を体験した、と私は思いました。


午前中、お二人にお話を伺った後はお昼ごはん。

そして、お昼から、3~4人で1組になって、3組のおじいさん・
おばあさんにお話を聞きました。


①ともさ(95歳)
石徹白一の長寿。元猟師さん。今でも魚釣りをしたり、なめこの菌打ちをしたり、
畑をつくったりと活動的な方。福井一の猟師さんだったそうです!

②よしあきさん(70代)
石徹白の中で一番最後まで馬を飼っていたそうで、馬にまつわる
思い出話を詳しくしてくださいました。

③はるのさん(70代)・りさこさん(80代)
石徹白の暮らしのこと、お料理のこと、行事のこと、学校のこと、田んぼのこと
とにかくなんでも、日々の暮らしについては詳しいお二人で、楽しく
おしゃべりさせていただきました。


それぞれ、4人くらいでまとまってお話を伺いました。
一応、1時間を目途にして、帰ってくるように、ということでしたが
話が盛り上がり、なかなか1時間では切り上げられないくらい。
聞けば聞くほど様々な、知らなかったお話が出てくるものだから、
また会いたい!とみな口を揃えて言います。


聞き書きとは不思議なもので、普通に話を聞くことや
インタビューとは違うかんじがします。

きっと、相手の人生に寄り添って話を聞くことで、
お互い、人として尊敬をしながら、会話を進めていくからなんじゃないかなと
思いました。

単なる質疑じゃない、もっと、心の奥のほうに入っていく感覚が得られます。

聞き書きをすると、その人を好きになると、澁澤さんは言いました。
そして、その人の暮らすその土地を好きになると。

それは、とてもよく分かります。
知ることで、愛しくなるというか・・・。

今回、石徹白外から来て、聞き書きを体験してくださった方も
いましたが、きっと、石徹白を好きになってくれたと思います。


さて、こうして1日目は終ったわけですが、
大変なのは2日目です。

なぜなら、録音したお話を、すべて文字に起こさなければならないからです!
ICレコーダーとパソコンにかじりついて、1時間半ほどのお話を
ひたすら何度も聞きながら起こします。

最終的に、お話をしてくださった方の言葉のまま
編集をして、一つの作品にまとめていくわけですから、
文字起こしは重要な作業です。

起こす作業って、かなり苦痛と思うのですが、聞き書きのときは(私の場合は)
逆に楽しかったりします。

というのは、聞きなおしてみると、そのときに聞いていたこと以上の発見が
あるからです。
さらに、話をしていたときに、大笑いしていた場面とかをまた思いだして
再び楽しい気分になったりします。

書き起こすことができたら、次に、どのお話をどの順番で持ってくるのか
ということを考え、編集作業に入ります。

分からない方言の言葉に注をつけることや、イラストがあると
分かりやすい部分にイラストを入れたり、色々工夫をこらします。

数時間の間では、なかなか完ぺきなものにまとめていくのは大変ですた
3-4人のチームワークで、できるだけ、分かりやすく読んでもらえるような
編集をしていきます。

そして、数時間後、午後3時近くには、3本の作品が(なんとか)完成!
読み合わせをするに至りました。

作品たちは、まだ話し手の許可をとっていないのでここに載せられないのですが
完成したら、ウェブでも紹介したいと思っています。


2日間の感想だけで、とっても長くなってしまいました。
でも、本当に書ききれないくらい、学びの多い2日間だったし、
これからもぜひ続けていきたい内容です。

石徹白の暮らし、文化、歴史を学ぶと同時に、
人と人がつながっていく瞬間を、作品を読むだけでも
追体験できるようなものでした。

いつになるか分かりませんが、石徹白聞き書き集たるものを
発行できればうれしいなと思っています。

とっても長くなってしまいましたが、最後まで
読んでくださってありがとうございました。

今回、ご協力してくださったみなさん、本当に本当に
ありがとうございました!!


次回、聞き書きの会をやるときは、
・若い人(特に石徹白出身・在住の人)にも参加してもらいたい
・あんまり忙しくない冬の時期にやりたい

という反省をもとに、よりよい会にしていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします!
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No title
 こんばんは(^▽^。詳しい記事を書いてくれてありがとうございました。当日の様子がよく分かりました。長い文章で疲れたでしょ。お疲れ様でした。
No title
読む方も疲れてしまうような文章を
書いてしまいました・・・。。。
近々写真も掲載したいと思います!
ありがとうございました
りんごさん、先日はお世話になりました。

白鳥に住んでいても峠を越え、世代を超えるとこんなにも自分の知らない世界があるんやなぁと改めて感じ、
わくわくしっぱなしの2日間でした☆

わたしたちを受け入れて下さった石徹白の方々に感謝します。

明日からの青空学校も☆どうぞ宜しくお願いします。
No title
なっとさん、
コメントありがとうございます!
そして、昨日・今日の青空学校でもお世話になりました!
頻繁に石徹白に来てくださって、うれしいです。
次は、また別の方の聞き書きをやりたいと思っているので
ご連絡しますね。

石徹白のみなさんのお話を聞いていると
私もいつもわくわくします。
楽しみですね!!!
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プロフィール

石徹白人

Author:石徹白人
石徹白(いとしろ)のささやかなニュースを発信するサイトです。
石徹白公式HP「石徹白人(いとしろびと)」制作委員会によって運営されています。

★石徹白ってどんなところ?★
岐阜県郡上市白鳥町石徹白。
岐阜県と福井県の県境・白山国立公園の南山麓に位置する小さな集落です。詳しくはこちらをご覧ください。

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